奇跡の人第6話では、奇跡が起こりました! なんと、思ってもみなかったベクトルでの奇跡ですが、一択にとっては奇跡ですね!
そして、今まで「強い」元ヤンキーの花が、「弱さ」を見せた回でもあります。
ぜひとも本編の視聴をお勧めします!
※【追記】
『奇跡の人』を見逃した方に朗報です。
BSプレミアムドラマ『奇跡の人』が再放送されます。
再放送は、2016年 11月1日(火)から、
NHK BSプレミアムで、毎週火曜日 午後5:00~ (全8回)となっています。
(本放送は、2016年4月24日~6月12日 でした)
見逃した方は、今度こそ録画予約スタンバイですよ!
また、有料にはなりますがNHKオンデマンドで視聴という方法もありますよ。
奇跡の人第6話あらすじ
毎朝の日課としての海ちゃんの支度は、花にとってのバトルでした。服を着替えるのも、顔を拭くのも、歯を磨くのも、海ちゃんにとっては押し付けと感じるのでしょう。思いっきり嫌がって、花の手を煩わせています。これを毎日やってるのか・・・と、見ているこちらは胸が痛くなるほどです。
それでも花は海ちゃんに手話で「花」を伝えようと、今日も海ちゃんの手を取ります。
そんな中、同僚の女性が自分の娘のボーイフレンドのことや何気ない日常のことを楽しそうに語っていました。花にとっては海ちゃんの未来にはそんな”普通のこと”はあり得ないと思ってしまい、どんよりした気持ちで帰宅の途へ着いたのでした。
その帰宅途中に海ちゃんが知らない男の子と仲良くしているのを花は目撃し、動揺します。しかも一択は「海の初恋」と騒いでいます。男の子の名前はフトシくん。そして「また海ちゃんと遊んでいいですか?」と言うフトシくんに、「おう! また、よろしくな」と一択が勝手に許可を出すことに、ついにカチンときてしまう花でした。
実は以前、海ちゃんは盲学校に行っていたことがありました。そこで海ちゃんは暴れてしまって、優しくしてくれた盲学校の女の子に怪我をさせてしまったことがあったのです。もちろん海ちゃんにはそんなことは分かりません。「分からないのに加害者になる」ということが、花には耐えられなかったのです。結果、無理だと思った花は、海ちゃんを学校に行かせるのを諦めてしまいました。「私が悪いんだ。私がダメな親だから」花はそう自分を責める言葉を呟きました。
その後は1人で海ちゃんを守ってきた花でしたが、障がい者として海ちゃんを特別な目で見られるのは嫌だけど、 「自分にもしものことがあったときは海はどうなるんだろう?」という現実の不安も抱え込んでいました。
だから、「海ちゃんが描いた絵です」と絵を渡されても、花は素直に喜べませんでした。
「障がいがある子は何か特別な才能がないといけないの?」
「海が描いたんではなくて、あなたたちが描かせただけでしょ?」
そう言って一択たちを責めてしまします。
そこに、海ちゃんが熱を出していることに風子さんが気付きました。
病院に行くと、熱の正体は知恵熱でした。
「あまりに楽しかったりとか、最近大きな環境の変化があったり、新しい経験が続いたりとか」色んな事を吸収したために出ている熱でした。
一択は「自分のせいだ」と言います。
しかし「もしかしたら海ちゃんは何かを掴み始めているのかも?」とも花に伝えます。
海ちゃんを連れ帰り寝かせると、花は寝ている海ちゃんに「ごめんね、海」と呟き添い寝して抱きしめました。
一方、「もう、放っておいて」と花に言われて納得出来ない一択は、翌日、海ちゃんの絵を花の部屋の前に置きます。
その後、心の友馬場ちゃんにいつものように愚痴って甘やかしてもらってるところに、風子さんがやって来て「ロックって何?」と訊きます。
そのころ、海ちゃんの描いた絵を見ていた花は「すごいね。海が描いたんだね」と寝ている海ちゃんに話しかけました。 「ごめんね。お母さん、ちゃんと喜べなくてごめんね」 知らず涙がこぼれ落ちます。
「もうやだ、こんなの・・・もう、やだ!」
堪らず、一択を探して居酒屋へ向かった花は、そこで一択を呼び出し伝えます。
「結婚してやるっていってんだよ。」
「え?」何が起こっているかよくわかってないまま一択は花を抱きしめるのでした。
一方、残された海ちゃんはフクシくんと佳代に見守られながら眠っています。
一体どんな夢を見ているのでしょうか? 眠っている海ちゃんの両手が僅かに動きました。そう、花が開く形に・・・。
麻生久美子さん演じる花が男前なのにかわいい
花 といえばドラマ開始の頃は海ちゃんを守るためギンギンに尖ってた元ヤンキーでした。
それが一択や風子さんや都倉アパートメントの住人たちとの関わりで、いつの間にか段々柔らかさが出てきました。その辺りの変化を演じる麻生さんが、ほんと上手いなあと思います。
そこに今回は爆弾発言!?
なんとツンデレ逆プロポーズです!! このプロポーズ、とても男前なプロポーズですが、麻生さんが言うと可愛さがある。「やっぱりいいなぁ~麻生久美子は!」そう言いたくなるプロポーズです。
・・・でも、正確に言うとまだ “デレ” はない。もっと心からの”デレ” が見たい!! 麻生さんの “デレ” が見たい!!!
今回の話では、海ちゃんを守るため強く生きてきた花の弱さが垣間見えます。
花は海ちゃんを守るために一番「よい」と思うことをしてきました。しかしそれは、海ちゃんの可能性を潰すことでもあったのです。
今回も海ちゃんを守ろうとする “頭” が、海ちゃんが描いた絵を拒絶しました。心では海ちゃんの絵を「すごいね」って褒めてあげたいのに。一択のように素直に受け入れられない・・・。海ちゃんの初めての友達になるかもしれないフトシくんのこともそうです。花は一択のように “可能性” を素直に信じることができないのです。
そんな自分に嫌気がさした花は追いつめられます。
「もう嫌だ」
そして花は一択の元へと向かいました。
「もう嫌なんだよ1人は。1人でいると嫌なことばかり考えちゃう。もう嫌なの! ずっと隣にいて」
「私にはバカなロック野郎の一択が必要なんだよ。まだ言わせんのかよ。愛してやるって言ってんだよ、あんたのこと。もう一回だけ愛してみる。怖いけど」
「だから!結婚してやるって言ってんだよ! 何ぼーっとしてるんだよ!抱きしめろよ!」
なんともロックな逆プロポーズのセリフ。
でも、これって まだ一択が欲しい愛ではない のでは?
花にとっては追いつめられて一択に縋りたいのだと思います。
バカで純な一択は疑いを持たずに海ちゃんの未来を明るいものだと信じています。花はもう疑いたくないし信じたいのです。だから一択に側にいて欲しい。
しかし花に一択に対する愛が全然ないわけでもないと思います。
まだ一択が求めている愛までいってないということですが、結婚を決めるときのひと押しはこんなものですから、この勢いで突き進んでいって欲しいものです。そして花の本当の”デレ” が見たい!!
第7話の予告を見ると前途多難なようですが・・・。
え? 正志、離婚届出してなかったんかい!?
そんな次週はどんな展開になるのでしょうか?
風子さんの存在感はみんなをふんわり包む。でも風子さんはロック!
今回の風子さんは、都倉アパートメントの周りをうろつく正志を見つけると、風子さんはにっこり笑って正志を連れ帰り、すいかを振る舞います。そして、あっさり正志の胸の内を暴いてしまいます。
また、落ち込んで馬場ちゃんに慰めてもらってる一択の前に風子さんはふらりと現れ、「ロックって何?」って二人に尋ねた上、「わたしって、ひょっとしたらロック?」と訊いたところ「かなりロックです!!」と言われました。
因みにロックとは「『裸の王様』の少年」らしいです。「空気の読めない奴」で馬場ちゃん曰く「ロックが空気を読んじゃダメ! 空気を切り裂く!」だそうです!
でも風子さんって正体不明でもあります。
毎回衣装違うし、軽く奢るし、かなりいい家のお嬢様なのではないでしょうか?
でも、生き方がロック!?
飄々としてつかみどころのない人です。どこか浮世離れしているけど、本質は捉えていて、頼りになる。
独特の存在感で戸倉アパートメントのみんなをふんわり包み込んでいます。
風子さん、いつもしなやかで素敵な人ですね! あんな方がいるアパートメントに住んでみたいです!
『奇跡の人』出演者の別番組出演予定のお知らせ
宮本信子さんと麻生久美子さんのラジオ出演のお知らせです。
◆出演予定番組
☆ラジオ
- 「岡田惠和 今宵、ロックバーで~ドラマな人々の音楽談義~」宮本信子
放送 :NHK FM 6月4日(土)18:00~18:50
再放送:NHKラジオ第一 6月14日(火)20:05~20:55
- 「岡田惠和 今宵、ロックバーで~ドラマな人々の音楽談義~」麻生久美子
再放送:NHKラジオ第一 6月7日(火)20:05~20:55
まとめ
今回は花の突然の逆プロポーズが「奇跡」と言われる回でした。
また、今まで強い部分しか見せてこなかった花の弱い部分が出てきた回でもありました。
そして、一択が信じ続けたように、海ちゃんは多くのことを吸収してます。知恵熱を発症するまでに!
最後の海ちゃんの手が印象的でした。
多分寝ている海ちゃんの頭の中では、色んな情報がぐるぐると回っているのでしょう。
「インプットした情報の整理は寝ている間に行われる。だからしっかり睡眠をとりましょう」
そんなことを思い出させる回でもありました。
奇跡の人も残り2話。どうなっていくのかハラハラです。
第7話へ⇒NHK奇跡の人感動の第7話感想と【最終回への壮大な前フリ】
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