NHKのBSプレミアムドラマ『受験のシンデレラ』の放送が始まりました。
『奇跡の人』の後番組として始まったこのドラマ、また泣かせにくるタイプのドラマになるようです。
でも、ちょっと見た感じ、「ん? これどっかで見たような・・・?」の設定がいっぱい。
ドラゴン桜、ビリギャル、そして暗殺教室・・・。
果たしてパクリか、それとも似ているだけか!? 内容を調べてみました。
なお、NHK BSプレミアムドラマ『受験のシンデレラ』は、
本放送が、毎週 日曜日 NHK BSプレミアム 22:00~22:50
再放送が、NHK BSプレミアムで 毎週土曜日 23:45 ~ 翌日 0:35
となっています。
お見逃しのないように!
NHK受験のシンデレラは全何話?原作や見どころあらすじは?
NHKのドラマ『受験のシンデレラ』は、1話49分、全8話構成のドラマです。
原作は和田秀樹さんの2008年の同名映画からです。
ドラマの概要は以下のとおりです。
NHKのドラマ『受験のシンデレラ』の見どころ
人生の希望を失ったカリスマ予備校講師の男と落ちこぼれの女子高生が挑戦する、とてつもなく無謀な目標!はたして彼らは、わずか1年で難関・東大合格を手に入れることができるのか?!
“人生の希望を失った男” と “夢見ることを忘れた少女” が偶然に出会って起きる奇跡の物語。
引用元: ドラマのみどころ | 受験のシンデレラ
NHKのドラマ『受験のシンデレラ』のストーリー
【ストーリー】
五十嵐 透(38)は名門予備校のカリスマ講師だが、近ごろ急に酒びたりになり生活がすさんでいた。遠藤真紀(18)は定時制に通う高校生で、昼夜複数のアルバイトをしながら生活費を稼ぐ毎日に疲れきっていた。そんな2人が、ある日偶然に出会う。定職につくため高校を卒業したい真紀が、「追試の勉強を教えてほしい」と五十嵐に頼み込む。予備校を辞め、教師のプライドも教える情熱も失った五十嵐はひらめいた。デキの悪い真紀を東大に合格させて、世間を見返してやる! じつはこのとき、五十嵐は余命1年の宣告を受けていたのだ…。そして、元日本一のカリスマ講師・五十嵐と落ちこぼれ生徒・真紀の、1年後の合格に向けての猛烈な受験勉強が始まる。
受験のシンデレラはドラゴン桜やビリギャルに似すぎ!?パクリなの?
『受験のシンデレラ』のあらすじをみていると、いくつか似たドラマや映画が思い出されます。
『ドラゴン桜』『ビリギャル』『暗殺教室』です。
『ドラゴン桜』『ビリギャル』はストレートに落ちこぼれの生徒を有名大学に合格させる話です。
対してなぜ『暗殺教室』が似ていると思ったかというと、『受験のシンデレラ』のストーリーあらすじにある「五十嵐は余命1年の宣告を受けていた」というところです。
命が1年の期限付きでの中で落ちこぼれ生徒を導き挑戦させるというところが、似ていると思いました。
教える側が自分の余命をカウントダウンしながらですから・・・。
『暗殺教室』は、漫画やアニメで設定が奇抜ではありますが、子どもたちの成長物語としても感慨深い作品です。普段ドラマは見るけど漫画は読まないという方も、これを機会に読まれてみてはいかがでしょうか?
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さて、上記3作品と似ているということでパクリ疑惑もあるのですが、それぞれの初出年月をみてみましょう。
原作となる映画『受験のシンデレラ』は、2008年公開の映画。
そして似ていると思われるドラマの放送はこうなっています。
- ドラゴン桜:2005年の放送、原作は三田紀房氏による日本の漫画作品で、2003年~2007年、漫画雑誌モーニングで連載されています。
- ビリギャル:映画は2015年有村架純主演で公開。原作は名古屋市の学習塾長の坪田信貴(つぼた のぶたか)氏作『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』で2013年発行。
- 暗殺教室:松井優征氏による日本の漫画作品で、『週刊少年ジャンプ』(集英社)2012年31号から2016年16号まで連載。テレビアニメも第1期2015年1月~6月、第2期2016年1月~6月で放送されています。
こうやって見てみると、原作映画が2008年のため、『ビリギャル』と『暗殺教室』は原作映画ではパクっていませんね。
しかし『ドラゴン桜』は映画公開時既にドラマの放映や原作連載はされていました。パクリとまでは言えなくてもかなり影響を受けていたと考えられます。しかも『ドラゴン桜』が目指すべきは東大でした。どストレートに同じです。
ただし原作者である和田秀樹氏は、精神科医であり、大学の非常勤講師を複数兼任したり、進学塾の受験アドバイサーなども行っており、元々受験に対しての造詣が深かったと考えられます。
また、2008年の『受験のシンデレラ』以前からも多数の書籍を執筆・出版しており、教育論的には確固としたものがあったと考えられます。
このことから、 『ドラゴン桜』と勉強方法的には同意見の部分がある内容のものを映画にしたらこうなった、ということなのではないかと思います。話の内容的に勉強ができない子が合格するサクセスストーリーでなければ感動が薄れるので設定が被ってしまったのでしょう。原作は単純にパクリとは言えないでしょう。
なお、受験のシンデレラは原作本が現在も販売されています。
NHKドラマの受験のシンデレラにはパクリがある?
原作映画はパクリとはいえないということがわかりましたが、では今回のドラマはどうなるのでしょう?
原作に忠実にいくのか? オリジナル設定が入るのか?
そもそも、何故今これなのか?
ここで制作統括のことばをホームページより引用します。
制作統括のことば
(共同テレビジョン)森安彩
テーマは『人としてどう生きるか』。この物語の登場人物は命の期限、そして格差社会という現実にぶち当たり、受験という手段をもって自らの運命に挑んで行きます。誰もが日々大小様々な壁にぶつかり、その度に自問自答しているのだと思います。
今という時代の中で、どう生きるのか?どう生きたいのか?
小泉孝太郎さん演じる五十嵐と川口春奈さん演じる真紀には、エネルギーがあります。出会った瞬間から「お前は、あんたはどう生きる?!」と互いに叩きつけあっているような力強さがあります。「後悔したくない」という想いが二人を突き動かします。
そんな2人の生き様が、このドラマを見てくださる方に勇気とパワーを与えられるよう、キャストスタッフ一丸となり、持っているすべてを出しきりたいと思っています。ぜひお楽しみください。
引用元: ドラマのみどころ | 受験のシンデレラ
こちらから考えると、メインテーマは「命の期限がある中で、大きな壁がある社会の中でどう生きるか?」という内容になるようです。内容的には『ドラゴン桜』から離れるのでパクリがあっても小ネタの部分でしょうね。
むしろテーマ的には『暗殺教室』に近くなるんじゃないかと思います。
『暗殺教室』的パクリがあるかどうかをチェックするのも、マニアックな楽しみになるかもしれませんね。
では、この『受験のシンデレラ』を制作するスタッフはどんな方たちなんでしょう。調べてみました。
NHK受験のシンデレラの出演者や制作者情報は?
ホームページによると、キャストや制作者情報は次のようになっています。
【出演】
小泉孝太郎 川口春奈 山口紗弥加 山田裕貴 松尾 諭 川原一馬
遠藤新菜 原田佳奈 / 児嶋一哉 袴田吉彦 富田靖子 ほか【原作】和田秀樹『受験のシンデレラ』
【脚本】山岡潤平 武井 彩 武田樹里【音楽】末廣健一郎
【主題歌】さかいゆう「But It’s OK!」(作詞・作曲:さかいゆう)【演出】植田泰史 木下高男
【制作統括】後藤高久 出水有三 森安 彩
ドラマ受験のシンデレラの主題歌は?
ドラマのエンディング曲は、さかいゆう氏の「But It’s OK!」(作詞・作曲:さかいゆう)です。
こちらは7月10日(日)より各種音楽サイトにて、フル・着うたが配信決定しています。
また、さかいゆうLIVE “POP TO THE WORLD” SPECIAL の開催が決定しています。
・12月21日(水)NHK大阪ホール
・12月25日(日)中野サンプラザ
・チケット料金:全席指定¥5,400(税込)
オフィシャルホームページで先行予約を7月31日まで受付中となっています。
詳しくはオフィシャルページへ⇒ http://www.office-augusta.com/sakaiyu/
小泉孝太郎の演技の感想は?
他の方の感想も調べてみると、一見、横暴・ゲスな主人公の五十嵐透を小泉孝太郎さんが演じるのが、ちょっと意外に感じた方も多いようですね。小泉さんはお金持ちの育ちのいいお坊ちゃんの役の方がいいという方もいれば、見たこと無い荒っぽい演技が新鮮という感想の方もいるようです。
今後、小泉孝太郎さんがどんな演技で魅せてくれるのかが楽しみですね。
まとめ
NHKドラマ『受験のシンデレラ』の発表された内容が、『ドラゴン桜』『ビリギャル』『暗殺教室』に似た設定であるため、「ひょっとしてパクリ!?」と思って調べてみました。すると原作は年代的には3作品より前である可能性が高いことがわかりました。
ただし今回のドラマは原作映画のリメイクのため、今後パクリ描写が出ないともいえません。
パクリ描写があれば、3作品に詳しい方がツイッターなどで拡散すると思われますので、そういったことをチェックするのもマニアな楽しみになるかもしれません。
でも正直言うと、わたし的にはパクリチェックより素直にドラマを楽しみたいんですけどね~。
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