いよいよバレンタイン本番だ。
そしてこの日をもって、ウルトラの母がＪＲ博多シティのモデルを引退する。
そう。ＪＲ博多駅にある『アミュプラザ博多』の中からウルトラの母が消えてしまうのだ。
最後のポスターは「ウルトラブ」。ウルトラの父とのツーショットだ。
最後を惜しみ、少し、この物理的にも史上最大なモデルを振り返ってみよう。
ウルトラの母、ＪＲ博多に現る
ご存知じの方はご存じだろうが、ウルトラの母がモデル？なんのこっちゃ？ という方にご説明しよう。
ＪＲ博多シティが2014年3月にリニューアルオープンした際、シティ内大型商業施設『アミュプラザ博多』の広告モデルにウルトラの母は起用された。
公式プロフィールによるとウルトラの母の身長は40メートル。
まさに史上最大のモデルとして売りだされた。
強さと優しさ、そしてキュートさを持ったウルトラの母の広告はじわじわと人気を上げていき、地方色が強いはずのＣＭはいつの間にか全国に広められていった。
合言葉は「シャレトンシュワッ。」
博多弁の「しゃれとんしゃー」（意味：おしゃれでいらっしゃいますね）とウルトラマンの「シュワッチ！」が合わさった言葉だ。
そして2015年2月についに登場したウルトラの父。
この共演で見せた二人の仲睦まじい姿も、全国的に好印象で受け止められた。
ここでいくつかＣＭを紹介する。
「母の水着」篇
とても軽やかですね。
「パリジェンヌの母」篇
世界最大級の壁ドン来ました！
「母のヴァカンス」篇
ヴァカンスですか？ ロマンスですか？ なに、このリア充！？
このように今までの二人は、「エッフェル塔で史上最大壁ドン」や「南仏コート・ダジュール水着デートで後ろからハグ」など恋人的な若々しさが前面に出ていた。
ウルトラの母のリア充姿には「うっ！負けてる・・・」と思ったものだ。
クリスマスサンタバージョンのポスターもキュートだったし。
ところが最後の「ウルトラブ」は円熟味を帯びた夫婦のように見える。
年をとっているという意味ではない。
今までのようなポップな若さあふれる恋人同士の『ラブ』ではなくて、お互い一緒に生きてきて重ねた時間を共有する、信頼感とか安心感とかをまとっている二人に見えるのだ。
やっぱり『愛』だよね、これ。バレンタインだけに。
そんなウルトラの母がこのバレンタインで引退とは・・・。
どうにも承服しかねるという市民を尻目に、運営側も引退を望んではいなかったが、どうやら「大人の事情」が裏にかいま見えるという噂もある。
どちらにしても好評モデルだったウルトラの母。
ギャラも安いしスキャンダルもおこさない安定感がある。
こんなモデル、もう他にいないでしょ？
次のモデルにどんな美女がこようとも超えららないんじゃない？
次のモデルはかなりのプレッシャーだよね～。
巷ではそんな声も聞こえてくる昨今。
特に女性の評価はかなり辛辣である。
と、なると次は・・・？
史上最大のモデルの後任は、子どもたちも真似するあのポーズのあの人
ＪＲ博多シティは大きな決断をした。
誰が来ても叶いそうにないウルトラの母の後任モデルに起用したのは、
あの、ラグビーの日本代表 五郎丸歩選手（29）
昨年のラグビーワールドカップで優勝候補の南アフリカを日本が破ったときの注目選手だ。
キック前に必ず行うルーティンの中の、両手の人差し指を合わせた拳の祈るようなあのポーズは、『五郎丸ポーズ』として、子どもたちも真似する人気ぶり。『五郎丸ポーズ』は2015年の流行語大賞トップテンにも入っているのが記憶にも新しい。それにこの方は一応福岡の出身でもある。
まあ、確かにどんな美女を持ってきてもウルトラの母と比べるとインパクトは小さい。
それだったら全然違う五郎丸選手のほうが、モデル交代によるバッシングは柔らかいのか？
最高級あまおうと９０式戦車を並べられても比べようがないから、ということですかね。
ここまで畑違い（？）の五郎丸選手を持ってきたのはＪＲ博多シティの苦肉の策かもしれない。かもしれないが、また化けるＣＭになるかもしれない。
評判がよければそのうち、ウルトラの母のように五郎丸選手のツーショットが出てくるかもしれない。これからを注目しよう。
さて、笑っても泣いても、博多発ウルトラの母のモデル姿は２月14日で最後である。
最後だけに名残惜しいがお二人に声を掛けたい。
「いつまでもお幸せに！」
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