BSプレミアムドラマ『奇跡の人』第7話は本当に奇跡が起こりました!!

バカの一択、最高だよ!! 

なのに八袋さん。ここで「生きててよかった」なんてセリフ言わないで! なんのフラグ!?

そう思っていたら、次週予告でまさかの 一択、交通事故!? ・・・え、マジで!?

 

第5話感想「最終回 一択、交通事故死亡説」を予想した当ブログですが・・・え? 本当にやるの!?

それも含めた最終回予想とこの感動の第7話感想を述べていきたいと思います。

 

 

なお、『奇跡の人』第7話を見逃した方は、再放送のチェックを!

ここは絶対観るべきです!!

『奇跡の人』も遂に次回は最終回です! お見逃しのないように!!

 

※【追記】

『奇跡の人』を見逃した方に朗報です。

BSプレミアムドラマ『奇跡の人』が再放送されます。

再放送は、2016年 11月1日(火)から、

NHK BSプレミアムで、毎週火曜日 午後5:00~ (全8回)となっています。

(本放送は、2016年4月24日~6月12日 でした)

見逃した方は、今度こそ録画予約スタンバイですよ!

また、有料にはなりますがNHKオンデマンドで視聴という方法もありますよ。

 

奇跡の人第7話あらすじ

ツンデレ逆プロポーズ
出展:http://www.nhk.or.jp/

第6話の最後で花に「結婚してやる」と言われた一択でしたが、「そんなのダメです!! 今の俺じゃダメです!」と言って走り去ってしまいます。

残された花は、居酒屋で一択たちの飲んでいたワインの残りをボトルごとラッパ飲みし、「帰る」と一言。風子たちを残して去って行きました。

一方、一択と花の様子を覗き見していた正志は、花のプロポーズを目撃して思わず握りつぶしたグラスで右手をケガしていました。そのケガを残された風子と馬場ちゃんが手当します。そしてなぜ一択が断ったかの理由を「分かる気がする」と話す馬場ちゃんの言葉を、イチャモンをつけながらも正志は聞いていました。

翌日、都倉アパートメントの住人の前に現れた正志はまだ提出してなかった離婚届を見せながら「離婚すんのやめとこうかな、て」と一択を挑発します。ただし「右手を怪我して痛いので3日待て。3日後に思い切り殴りたいから」と。

 

勝つ見込みのない一択の「3日間で無敵に変えてくれる人いないですか!?」の問いかけに、今まで存在の薄かった八袋さん(光石研)が立候補しました。なんと彼はレスリング国体3位の人だったのです!!

 

一方花は「(プロポーズを)断ったくせに・・・」と多少根に持ちながらも、猛特訓する一択を見守っていました。相変わらず、海ちゃんに「花」の手話を繰り返しながら。

「海はわかんないかもしれない。でも、無駄かもしれないっていう、つまんない現実より、『いつかわかるかも』っていう夢のほうが楽しいってどっかのバカが言うもんだからさ」

海ちゃんを訪ねてまたやってきたフトシくんに、楽しそうにそう言って笑う花の姿がそこにありました。

 

一択を鍛える八袋さんの姿はとても楽しそうでした。今まで他人となるべく関わらずに生きてきたとは思えないほどです。そんな八袋さんによる猛特訓の後、一択は正志との闘いの場へ赴きました。都倉アパートメントの皆も立ち会って見守っています。そんな中、闘いは始まりました。

 

決闘
出展:http://www.nhk.or.jp/

 

決闘は正志が一方的に一択を傷めつけるものでした。しかし、その最中に正志は花の様子に目を遣ります。そこにはボロボロの一択を正視できなくて苦しそうに目を背けている花の姿がありました。花がどちらを応援しているかは明白です。

一瞬、正志の表情に痛みと切なさが浮かびましたが、正志はまた続けて一択をボコボコに殴ります。そしてついに一択は倒れてしまいました。

 

一択が吹っ飛ばされて倒れた先には、海ちゃんが近くにいました。倒れるときの風圧と血の臭いが混じった一択の匂い。そんな空気が海ちゃんのほうへ流れていったのでしょう。

何かを感じたのか、一択に向かっておもむろに海ちゃんが歩み寄りました。皆の視線が海ちゃんに集中します。

海ちゃんは手探りで一択の顔を触り、髪を引っ張ります。そして、ゆっくりと人差し指を1本立てました。それは一択が何度も海ちゃんに教えた「一択」を表す手話でした。

「え?」

誰もが息を飲みました。

 

「海・・・そうだよ。一択だよ。」

顔面血だらけでボロボロの一択は、そう言って海ちゃんの手を取り、自分の顔を触らせました。

その動作が「そうだよ」と言っていることを海ちゃんは理解していました。海ちゃんは嬉しそうに笑うと、もう一度人差し指を立てたポーズをして「一択」を表しました。

 

「海!」

駆け寄ってきた花の顔を触った海ちゃんは、今度は両手で 花が開く動作 をしました。花が何度も手話で海ちゃんに教えた 「花」です。

「なにこれ? なに?・・・いやだ、どうしよう・・・」花は泣き出してしまいました。そして見守っていた都倉アパートメントの住人のみんなの目にも涙が光ってました。

 

花と海
出展:http://www.nhk.or.jp/

 

「すげぇな・・・海」一択は海を撫でると振り返り、声を失ったまま呆然としている正志に抱きつき言いました。

「やったな! おい、やった! 最高だ!!」

 

正志は力なくフラフラと立ち上がると、そのまま立ち去ろうとしました。

その正志に向かって花が呼び止めました。

「正志! 褒めてやってよ!」

皆の視線が集中する中、正志は声が出せずにいました。そこに海ちゃんの「フフッ」という笑い声が響きました。

「お・・・おめでとう」

やっとそう絞り出し、正志は離婚届をその場に投げると去っていこうとしました。

その正志に一択が「待てよ、正志」と声を掛けます。

 

「俺のためになんだろ? 俺が逃げるから、だから、わざと決闘とかよ・・・」

「アホか」

「お前、俺が好きなんだろ?」

「はあっ!?」 

「もっと遊びたいんじゃねえのか?俺と。いいよ。もっと遊ぼうぜ!」

 

「何言うてんねん」

「ロック野郎とは遊ばへんねん」

力なくそう答え、正志は去って行きました。

 

正志は頑張った! 正志ついに泣くことができる!!

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『奇跡の人』第3話感想でも書いたとおり、やはり正志は偽悪的に振舞っていたと思います。それは今回も同じでした。

そして決闘のときから、正志は何度も複雑な表情を見せていました。

 

花が自分ではなく一択を選んだであろうことを悟った時、

自分にボコボコにされた一択に海ちゃんが近寄ってきた時、

海ちゃんが、手話で一択と花を表現し、そのことを理解していると分かった時、

花に海ちゃんを「褒めてあげて」と言われた時、

自分がボコボコにした一択に「俺のことが好きなんだろう? もっと遊ぼうぜ!」と言われた時・・・。

 

特に海ちゃんが手話で一択と花を表現したときは、何かに激しく殴られたかのようなショックを受けていました。それは自分が「絶対あり得ない。あるはずがない」と確信していたことが叩き潰された瞬間でした。

そんな可能性はない。期待するだけ自分たちが傷つく。また絶望を味わう・・・。

それが正志の常識でした。

なのに、自分が信じることができなかった可能性ーー「絶対あり得ない。あるはずがない」可能性が、今、目の前に展開しているのです。正志にとっては、正しいと思っていたこと が足元からガラガラと音を立てて崩れていくような感覚でしょう。

 

 

海ちゃんが手話で表現した時、本当は、正志は海ちゃんを抱きしめたい気持ちだったと思います。なんだかんだと言いながら、陰ながら海ちゃんのことを気にかけて一択にちょっかいを出していた正志です。嬉しくないはずがないのです。

でも意外と常識人の正志は、花と海ちゃんを捨てて逃げ出した自分にそんな資格はないことを知っています。

だから花に海ちゃんを褒めてあげてと言われた時も、泣きそうな顔で声が喉で詰まったように、やっとのことで「おめでとう」の言葉を絞り出すのが精一杯でした。

 

正志
出展:http://www.nhk.or.jp/

 

正志は何度も泣きそうな顔をしています。

最たるものは「ロック野郎とは遊ばへんねん」と言って去ってゆくときかもしれません。

一択にとっては、難癖をつけて何度も絡んで殴ってボコボコにした憎い相手であろう自分に、

 

「俺のためになんだろ?」

「お前、俺が好きなんだろ?」

「もっと遊びたいんじゃねえのか? もっと遊ぼうぜ!」

 

一択は、そう言ったのです。正志が信じることができなかった可能性を達成した直後に・・・。

 

「完敗だ・・・」正志は心のなかで、そう認めてしまったのでしょう。

「ロック野郎とは遊ばへんねん」のセリフは正志の一択に対する完敗宣言でもあるのです・・・。

 

 

ずっと偽悪的に、わざと乱暴に、憎まれるかのような態度を取ってきた正志でしたが、風子さんはちゃんと見てました。

完敗した正志は、数日前に馬場ちゃんに手当してもらった居酒屋で、また開いた傷口をまた馬場ちゃんに手当してもらっていました。

そこに風子さんが、

「正志、泣きなさいよ。泣くしかできないだろう?あんたは」

そう声を掛けて正志の肩を抱き止めました。

 

正志は、今まで抑えていたものが一気に溢れ出るかのように泣き出しました。

今まで泣くことを許されなかった正志が、やっと開放された瞬間でした。

 

正志は本当に頑張りました。風子さんが側にいてくれて受け止めてくれたから、やっと正志は泣くことができたのだと思います。正志の心もこれからは軽くなるといいのですが・・・。

 

それにしても、結構、馬場ちゃんと正志はいいコンビになりそうです。

全く正反対の凸凹コンビですが、文句を言い合いながらもこの二人の関係が続くことができれば、お互いにとってもいいような気がします。

 

 

バカの一択だからできること「信じるチカラ」

奇跡
出展:http://www.nhk.or.jp/

今回の奇跡はバカの一択だからこそ成し遂げられた奇跡でした。

普通の感覚を持っている人だと、どうしてもまだ来ていない“未来”を想像してしまいます。

特に出口の見えないトンネルにいるような状況だと、 “悪い未来” しか想像できません。そうすることで無意識に”悪い未来” になる方をいつの間にか選択してしまうのが “常識ある普通の人” の反応なのかもしれません。そうやって”悪い未来” がやって来たときに「ほら、やっぱり思ったとおりだった!」と、”悪い未来” のはずなのに自分の予想が当たったことにある意味安堵を覚えてしまう・・・それが普通の人普通の反応なのかもしれません。

 

しかし一択はバカでした。

バカだから素直に信じたいことを信じる ことができました。

信じる力。これは他の大多数の人々が持っていない能力です。その力が海ちゃんの奇跡を呼びました。都倉アパートメントのみんなが立ち会うことができた奇跡の瞬間は、海ちゃんが自ら心の扉を開け、新しい外の世界へ出てきた瞬間です。そしてそれを導いたのは紛れも無くバカの一択だったのです。

一択は常識に照らすと自分に自信が持てないでいる人種です。その自信の無さから、花のプロポーズを一度は断ってしまったほどです。

 

一択は“常識ある普通の人” にはなれません。 “普通” の生活の中では落ちこぼれの人種なのです。何もかもが規格外なのです。

ですが何時の世も、歴史を動かすのは規格外の”普通でない人”でした。新しい世界へ人々を導くのはこういう考え方のできる人達なのです。

 

「こんな日がくるとは思わなかった。ありがとう」

海ちゃんの奇跡を目の当たりにして、花は一択にそう感謝の言葉を伝えました。

一方、海ちゃんが扉を開いたことに「すげ~なぁ。負けたくないなあ」と素直に感動する一択でした。一択にとっては「してあげた」ではなく、海ちゃんと同じ位置に立ち、同じものを見ようとしているだけでした。これこそ、正志が「叶わない」と思ってしまった一択の力なのです。

 

今回のことで少し自分に自信が持てた一択は、やっと真正面から花に向かって「好きです」と言えました。

花の方も「断ったくせに」とまだ根に持ってはいますが、すぐに笑顔になり「ウジウジは終わり?」と訊き返します。その表情はとても優しいものでした。

「離さないです。俺、絶対!」

「うん」

「絶対です」

「うん」

 

めちゃくちゃいい雰囲気の二人ですが、なにせ『奇跡の人』ですから・・・! 

案の定、一択は決闘後の血の臭いを理由に花からキスを拒否された上、「半年は結婚できないんだし」と楽しそうな花に半年間のおあずけも言い渡されてました。

一択は地団駄を踏むしかありません。それでも幸せそうな一択でした。

全く、締まらない一択には笑いがつきものです。これでこそ、 『奇跡の人』

 

しかし、こうやって笑いで終わった後は、またフラグがやってくるのも『奇跡の人』です・・・。

 

最終回に繋がるフラグ? 八袋さんの「生きててよかった」発言と次回予告での一択の交通事故

海ちゃんの奇跡を見て、都倉アパートメントの住人たちは、それぞれが幸せの余韻を楽しんでいました。

フクシくんと佳代さんも、もう恋人ってことでいいんじゃない?って感じの、いい雰囲気だったし。

そんな中、八袋さんも1人で余韻を楽しんでいました。ただ・・・唐突にこう言います。

「いい夜だ。生きててよかった

 

・・・このセリフは何ですか!? フラグ?? 誰に対しての?

フラグといえば、「離さないです。俺、絶対!」の一択のセリフも、フラグとも取れます。

そしてこの後、次回予告で一択が車に跳ねられます・・・。

 

 

最終回ハッピーエンドへの壮大な前フリ!? 交通事故の意味

このブログでは、第5話感想の中で最終回予想として一択の交通事故死を仮説として出しました。

そうしたら今回、フラグともとれる生きててよかったの八袋さんのセリフと、「離さないです。俺、絶対!」の一択のセリフ、次週予告で海ちゃんを守ろうとした一択が車に跳ねられるシーンが流れました。嫌でも視聴者の不安は増します。

 

一択は常に「ロックだね」というセリフを言ってます。

最終回、「花と海ちゃんを守って死ぬ」というストーリーは、まさにロックな生き方ともいえます。

 

・・・が!

敢えて、私は否定します。

だって・・・BSプレミアムドラマ『奇跡の人』ですよ?

これまで何度も重いテーマの中に笑いを入れてきたんですよ?

絶対、笑いに変えると思う!!

 

じゃあ交通事故は何か?というと、「一択は死んだ?」と一度は思わせて、視聴者を突き落としてハラハラさせる演出?

つまり交通事故は 「最終回ゆる~いハッピーエンドへの壮大な前フリ」なんです! そのためだけの位置づけになると思います!

 

こんな感じ。

交通事故で一択が死にかけてるのを見て、視聴者はハラハラ。

交通事故で死にかけてる一択は、花の「絶対離さないって言ったじゃない! 守るって言ったじゃない!」などと叫ぶ声を遠くで聞いていたが、もう体が動かない。

ああ、もうダメなんだ。二人と一緒に生きていたかった・・・。でも守ることはできたんだ。もうダメっぽい。花さん、海、ごめん・・・

「ごめんー!」

自分の寝言で目が覚めた一択は、「え? あれ? 生きてる??」

実は交通事故は思ったほど大したことなかったようです。

そこに風子さんのナレーションで、

「まったく・・・この男は。やっぱり、どうにも締りがないんだから・・・」

と、最後までキメることができない一択にため息。

そして当の風子さんは、「雨降って地固まる」とか言いながら、鼻歌交じりに傘をくるくる回しつつ、いつものように軽やかに坂道を下っていくのでした--。

 

・・・みたいな。

こうやって、重い内容と共に多くの小さな笑いがずっと続いていきますよ--と想像させるような、ゆる~い結末なんじゃないかと私は思ってます。

 

・・・って言うか、NHKさん。本当に一択殺さないで欲しいんですが!

頼みますよ! 本当に!!

 

 

住田萌乃はやっぱりすごい!感動シーンでも泣かない!

最後に、今回もまた「萌乃ちゃんすごい!」と思ったことを一つだけ。

あの、感動の奇跡のシーン。

出演者はみんな感動で涙! 視聴者も涙!!

なのに当の海ちゃん役の住田萌乃ちゃんは・・・泣いてない。いつもどおり。

普通、周りの人がみんな泣いてたら引きずられそうだけど、見えない・聞こえないの海ちゃんには周りの状況がわからないので泣かないのです。それは私も理解できる。

 

でも、住田萌乃ちゃん本人は見えるし聞こえるんです。周りが泣いてたら引きずられますよね!? だって感動シーンですよ!

それを引きずられることなく、そのまま海ちゃんを演じている・・・全く、すごい子供だ。

住田萌乃、なんて恐ろしい子!(まんま『ガラスの仮面』!)

恐ろしい子
出展:http://girlsvip-matome.com/

 

 

まとめ

今回はついに、感動的な「奇跡」を目にすることになりました。

また、バカな一択の本当の力を感じ、アホの正志がやっと泣くことができた姿を目撃しました。

 

そして、印象的ともいえるシーンもありました。八袋さんの特訓の中で「猪木 VS アリ」を例えるシーンです。奇しくもモハメド・アリ氏の訃報が日本中に飛び交っていた日の翌日の放送で流れたシーンです。狙って引き合いに出した訳でもないでしょうから、これも『奇跡の人』ならではの神がかった符号なのでしょうか?

このドラマは本当に多くの「奇跡」に彩られているようです。

次回、最終回。

一択の無事を願って、最後まで見守りましょう。

第8話(最終回)へ⇒NHK奇跡の人第8話感想【最終回】は感動の涙と奇跡の人ロス発動中

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